1962年生まれ、かな入力千代子のお天気日記

あの、自分が還暦を過ぎた事が自覚できないのです。まだ知りたい事、知らない事が沢山ある気がします。

スリランカから来た少年

千代子が初めて海外に旅行した、旅行先はシンガポールでした。

飛行機の時間は、8時間でしたが、時差が一時間の旅行先は、時差ぼけもしない、快適なものでした。

午前中に成田空港に到着、飛行機に搭乗し8時間後には、現地に到着。到着したのは、夕方でした。

到着した日は、ちょうどシンガポール独立記念日でした。

ホテルの外に出て、友人と祝典の花火を眺めていました。

そこでは、宿泊していたホテルの従業員の方も花火を眺めていました。

つたない英語で挨拶しました。幼い子供を連れていました。

私は、お子さんですかと尋ねました。従業員は、違います。彼は、このホテルで働いていますと答えました。

私は、その少年にどこから来たのか聞きました。彼は、スリランカと答えました。

私は、何歳かと恐る恐る尋ねました。彼は、八歳だと答えました。

私は、それを聞き、何も言えなくなりました。もし、私がもっと英語が話せる人間だったとしても、何も言えなかったと思います。

今でも私は、彼に、その後、何を話すのが正解なのか分かりません。

花火をじっと眺める少年の横顔は、花火が反映して輝いていました。