千代子は、会社員の時は、6週間に一度、美容院に行き、カットと白髪はヘナで染めていました。
その頃から、同年代の人と、いつから染めるのを止めるかを話していました。
結論は、会社員の間は無理となっていました。
退職後、新たな仕事は、介護施設の調理補助でした。髪は、全てネットの中に入れ、その上から帽子を着けます。
この仕事なら、髪の色を気にする必要はないと思いました。
しかし、染めるのを止めて、完全なグレイヘアにたどり着くまでの移行期間をどうしよう。千代子は、美容師さんに相談しました。
相談前は、若い男の子の様な、髪を全てブリーチして、銀色に染めてしまおうか、いや、そこまで度胸はないし、等、悶々としていました。
美容師さんの提案は、少しずつメッシュを入れて、メッシュの分量を増やしていけば、染めむらのある白髪の部分が目立たなくなるというものでした。
やはり、プロに相談してよかったと思いました。
そして、白髪の部分が黄ばんだ色にならない様に、濃い紫の白髪専用のシャンプーも勧められ、買いました。
まだ、根元が白い状態です。
千代子の髪の長さは、襟足くらいまでで、ボブにしています。
もしかしたら、綺麗なグレイヘアの完成に一年くらいかかるかもしれません。
それでも、グレイヘアにたどり着いた時は、明るい水色や、柔らかいピンク等、今まで着る事の少なかった、パステルカラーの服も着てみたいと思っています。
イメージとしては、市川海老蔵さんのお母様の様な、上品な婦人を理想としているのですが…。