1962年生まれ、かな入力千代子のお天気日記

あの、自分が還暦を過ぎた事が自覚できないのです。まだ知りたい事、知らない事が沢山ある気がします。

進化するリズム感

介護施設で調理補助のアルバイトをしていた時の事を思い出しました。

あの仕事に従事された方ならご存じかと思いますが、規律と責任感を要求される、なかなか大変な仕事です。

例えば、12時に食事を載せたカートが、居室の前に到着するとなっていたら、必ず

12時なのです。

食事のカート到着、その後は、配膳、食事の提供、そして食事の後、例えば1時間後には、お薬を服用される時間となっています。

後の工程があるので、カートの到着は時間厳守。調理を始める時は、全て時間を逆算して、何の調理から誰が行うか。ルール、チームワークの世界なのです。

それでも、中には面白かった思い出もありました。

居室の前にカートを置くと、中から機嫌のよくない利用者の女性の声が聞こえました。

介護士さんが、「さあ、お歌を歌いましょうか」と声をかけると、女性は、炭坑節を歌いました。

その時、介護士さんは手拍子をします。

その手拍子が、2拍目と4拍目に手を打つ、アウトビートなのです。後打ちのリズムの取り方です。

曲が炭坑節でも、手拍子は自然とアウトビート。ずっと洋楽を聴いて育ち、前打ちで、1拍目と3拍目で手を打ち、その間で、両手を擦り合わせるおじさんを見た事もなく、育った介護士さんでしょうか。

そういえば、昔、会社員だった頃、「パフィーがデビューした時、小学生だった」という若い女性の話を聞いて、クラクラしそうになりました。

逆に、私の若い頃の写真をスマホに入れたのを、若い子に見せたら、「全然ちがーう!」と、若い子をクラクラさせた事もありました。

やはり、違う世代の人と混じって働くと、刺激を受ける事もあります。

健康を保って、長く働けたらと思います。