千代子が、初めて働いた仕事はファミレスのウェイトレスというお話は、以前しました。
その時、昼のまかないによく出たのが、このスパゲティーです。
牛肉とシメジを炒めて、醤油味にしたスパゲティーに、上に海苔を乗せたものです。
牛スパ、あるいは、和スパと呼んでいました。
今日は、エリンギが冷蔵庫に残っていたので、シメジの替わりにして、和スパを夕食にしました。
最後に少しバターを加え、麺がパサパサしない様に、二人分で玉杓子半分くらいのゆで汁も加えました。
そのファミレスのキッチンでアルバイトをしていたのが、クネオ君です。
仕事を終えると、クネオ君は、車で家まで送ってくれたり、天丼の美味しいところを見つけたと言って、連れていってくれたりしました。
当時、千代子は、親切な先輩と思っていました。
しかし、その後、就活、卒論、新入社員とバタバタしているうちに、連絡をとる事も少なくなり、それきりかと思いました。
それが、ひょんなきっかけから、再会、結婚なのです。
本当に、人生って想定外の事が起こるのだなあと思います。
やはり、こんな風につながる事もありますので、人も勤務先も、別れる時に嫌な別れ方にならない様にしたいものだと、時々思います。
今日、和スパを食卓に置いたら、クネオ君も何だかうれしそうでした。