1962年生まれ、かな入力千代子のお天気日記

あの、自分が還暦を過ぎた事が自覚できないのです。まだ知りたい事、知らない事が沢山ある気がします。

ラジオから、外の世界を想像していた頃

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千代子は、初めてラジオを自分のラジオを持ったのは、確かNHKの英語「基礎英語」が英語の授業の副教材だったのが、きっかけでした。

しかし、千代子は、そのラジオから、自分をとりまく世界の外を想像する様になったのです。

渋谷陽一さんのラジオから、洋楽を聴き始めたのでした。

時々、特集される「懐かしの60年代特集」など、ワクワクして聴いていたのです。

このジャニス・ジョプリンによるサマータイムも、その時初めて聴きました。

リスナーからのリクエストも、興味深いものでした。この曲を聴くと、懐かしさと少し苦い後悔を感じる、なんていう女性の投書が読まれたりすると、千代子は、何だかかっこいい、なんて思っていたのです。

おそらく高円寺に住み、絞り染めのTシャツをパートナーとペアで着ている。タバコは、ふたりともハイライト。しかし、現在は、彼女もパートナーも、そんな事はなかったかの様な、堅実な生活を営んでいる。とか、ひとりで妄想大会をしていました。

この曲は千代子に、そんな想像を掻き立てさせるのです。

平和でつるんとした中学生活を送っていた千代子は、ラジオを聴く事で、自分の知らない世界、見た事のない世界が、この世にはあるのかもしれないと感じていました。