昔、ひどく落ち込み、休日にも外出したくない時がありました。
Amazonで注文し、酒井順子さんのエッセイ「負け犬の遠吠え」を読んだのは、その頃なのでした。
もう、おもしろい。女子同志で気の置けないおしゃべりをしている時の雰囲気が漂っていました。少し自虐、少し露悪。読んでいて、久しぶりに大笑いしました。
特に、千代子が激しく同意したのは、負け犬にならないためには、ベージュのストッキングを着用するべしという教えです。
ちなみに、千代子はストッキングを、感触が苦手であまり履きません。
しかし、結婚を夢見る二十代の女性が、世の中のおじさま、おばさま世代に納得して貰うには、ベージュのストッキング着用、そしてそれに合わせる少し保守的な装いではないかと思います。
この少し保守的というさじ加減が難しいところです。
リクルートスーツを普段着るのは、不自然です。高齢者、年長者から違和感を持たれない、主張の強くない洋服という感じでしょうか。
きちんとそのあたりをわきまえている人は、やはり相手の両親からの印象もよくなるのでしょうか。
この話を、50歳を過ぎてから結婚した千代子がするのも、何とも説得力に欠けるかもしれません。
イメージとしては、同居する自分の兄や、弟のガールフレンドが、初めて家を訪ねて来た際、どの様な装いの女性なら安心するかという感じなのでしょうか。
酒井順子さんのエッセイの面白さを紹介したいつもりだったのに、何だか話がそれてしまいました。
時々、千代子は自分の書いた文章を読み返し、話がそれる、飛躍する事が多いと反省しています。
すいません、この文章も本の紹介という事で、カテゴリーは、読書とします。