千代子は、花屋さんで胡蝶蘭を見かけるとじっと眺めてしまいます。
素敵。でも高価。
胡蝶蘭は、いつか自分へのご褒美に買いたいもののひとつです。
クネオ君と交際中の事です。千代子は、「私だって『君は胡蝶蘭の手入れだけをしていればいいよ』と、一生に一度くらい言われたい」と半分、本気でクネオ君に言いいました。クネオ君は、言わされている感たっぷりに、「君は胡蝶蘭の手入れだけをしていればいいよ」と言いました。
しかし、やはりそうはいかず、千代子はスイカを買い、平日は通勤をしています。
今年の誕生日には、欲しいものは、自分でお金を貯めて買います。
しかし千代子は、かつてサボテンを枯らしてしまうという黒歴史を持ちます。
胡蝶蘭を自宅に迎え入れる際は、育て方の本できちんと学習をしないといけません。
料理は好きなのに、植物を育てるのと手芸は苦手なのです。
今度こそ、失敗せずに胡蝶蘭を育てたいです。