二三年前、サードプレイスという言葉を知りました。
ファーストは、生命を維持する食事、睡眠等をとる家庭。
セカンドは、職場や学校など、社会とのつながりを持つ場所。
そのどちらも、自分に求められる役割や責任があります。
サードプレイスは、責任等はなく、自分の心を遊ばせる場所だそうです。好きな音楽がかかっている喫茶店、趣味の合う仲間のいるスポーツクラブ等でしょうか。
千代子にとって、それは料理教室なのです。
この鮮やかな飲み物は、毎年、先生が作られる赤紫蘇のシロップを割ったものです。
紫蘇の香りがする、見て楽しい、頂いて美味しいものです。
今日、久しぶりに教室に伺った時に、頂きました。
ああ、今年も初夏が来たと思いました。他にも、季節の野菜を使った、家庭で作る事の出来るイタリア料理を教わります。
仕事や家庭等の責任から少し離れて、鍋から香る香ばしい肉の香りを嗅ぎ、今が旬の野菜の深い味を味わっている時、何かほっとした気持ちになります。
毎日、こんな風に丁寧に食事を作り、味わう事が難しい中、千代子にとって、料理教室はで過ごす時間は、大切なものです。
そういう場所がみつかって、よかったと思います。