リトルダンサー 2001年公開
この映画は、NHKのBSで放映されたものを録画して、何回か見ています。
1980年代のイギリスが舞台です。経済的に混迷していた時代として描かれています。
主人公のビリーは、炭坑街に住みます。父も兄も炭坑労働者です。
父と兄は、炭坑のストライキに参加していました。
しかし、ビリーはまだ少年です。そんな事情も深く知らず、父から言われるがままに、ボクシングの教室に通います。
そのボクシングの教室は、時間が来ると、少女たちのバレエの教室となります。ビリーは、バレエに魅せられます。
ビリーの熱心な様子に、バレエ教師もビリーにバレエを教え始めます。
バレエは、女の子の趣味と疑わない父は、激怒します。
ロンドンのバレエ学校の入学試験を受ける様に勧めるバレエ教師と父は、対立します。
ビリーは、それでもバレエが好きである事を止めません。
父は、ついにビリーのロンドンへの旅費の捻出のために、スト破りの方に回ります。炭坑の不況は、激化していました。スト破りの、炭坑に向かうバスは、トマトが投げつけられます。
兄に真意を尋ねられ、父は言います。
「俺とお前は、もう終わりだ。だがあの子は7歳だ。未来がある」
ビリーと父は、ロンドンのオーディションに向かいます。
ビリーは、踊る事への愛情と情熱を感じる踊りを試験官に見せます。
数年後、成人したビリーは、バレエ団の団員としての舞台を踏み、そこには、父、兄バレエ教師、友人が観に来ています。
もう、見ていて、泣けてくるのです。ビリーの好きなものへと向かう真っすぐな心。そして、父がビリーの将来のために、自分の信条を捨てる決意に。
千代子は、子供を持つという経験は、しませんでした。
この映画を観ると、父は、千代子と弟を育てる時に、何を捨てたのだろうと思ってしまいます。
もっと親孝行をしよう。
ネタバレをする書き方をしてしまい、申し訳ありません。