さまよい 1977年発表
クイーンのこの曲をご存じの方は、熱心なファンだったのではないでしょうか。
ロジャー テイラーの曲です。
映画「ボヘミアン ラプソディー」の中で、ロジャーは、直情的な人として描かれていました。しかし、この曲を聴くとそんな人ではないと思ってしまいます。
何者かになりたい、そう思いながらも、何になればいいのか分からずに、さまよっていた過去の自分を振り返る。今でも、どこか充たされないものを感じながら生きている。
そんな内省的な曲です。
千代子も、時々、過去を思い、苦い思いをしたり、不透明な将来を思い、不安感じる事があります。
将来の事など、誰にもわかりません。
それでも、先を考えてしまうのは、今、もの凄く忙しい訳ではないのでしょう。
本当に忙しかった時は、今と1時間後くらいしか、考えられなかった気がします。
仕事を得る事が出来たのは、本当に感謝すべき事なのに、この仕事で良いのか。
スキルを身に着けても、履歴書の年齢や写真で採用されないのなら、今の仕事に感謝すべきなのではないか。とか。
会社員を辞めて3か月くらいは、自由になった気持ちになりました。でもそれは、会社の看板を外したところで、自分はどのくらい、需要があるのかを思い知らされる事です。
この曲を聴くと、怒りを握りつぶして生活したあの頃に、何か懐かしさを感じるのです。
奇妙な事だと思います。