お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」
もう、号泣して見ていました。
主人公のキャルが、父に認めてもらおうと精一杯努力しているところを見ると、映画館が暗闇でよかったと思うくらい、泣いてしまうのです。
千代子も、四歳下の弟がいます。やはり、弟の出現で、両親の愛情や関心が、全て持っていかれた気持ちになったのでした。
映画の中で、主人公のキャルが、父の承認を必死に求めている姿を見ていると、子供の頃の自分を思い出します。ピアノの指の練習の単調な教則本、ハノンをせっせと練習し、その後、曲の練習をしていた時の気持ちが蘇ります。
大豆の投機で得たお金を、半べそをかきながら、父に差し出すキャルの姿など、見ていて、つらくなってしまうのです。
千代子の中の負けん気。それは、父から認められたい、男の子だというだけで、周りがよかったですねと言う事に対する怒りだったのではないかと思います。
クネオ君は、次男、末っ子です。千代子より、人を信頼している気がします。また、人懐こく、可愛がられるという得難い特質をもっています。
やはり、親から充分な愛情を注がれる事が、ごく自然な事だったのでしょう。
周りを見渡しても、兄弟で愛情に順位を付けられた人の話を聞く事があります。
子供にとって、家庭は初めて接する社会です。
どの子供も心の中で「自分が一番、大切にされている」と思わせるのが良いとは思います。難しい事かもしれませんが。
エデンの東を初めて見た時、親の愛情を渇望する人間は、私だけではなかったのだと思ったのでした。