昨日、夜に日本橋高島屋のチラシのPDFをPCで眺めていました。
ふんだんにローストビーフを使ったお弁当、北海道の海鮮をつかったお寿司、北海道産のサツマイモや乳製品をつかった洋菓子。見ていて楽しくなります。
千代子は、子供の頃、母が北海道物産展で、ジャガイモのメイクイーンをよく買ってきていたのを思い出しました。
ゴツゴツした丸い男爵しか見た事のない千代子は、ツルツルした楕円のメイクイーンをその時、初めて知りました。
母は、買ってきたメイクイーンをオーブンで焼きます。焼きあがったものを、バターをつけて食べるのです。ねっとりした食感のメイクイーンにバターの風味が加わります。
本当に美味しかった。
当時、オンライン通販もありません。生協での購入もそれほど普及していませんでした。
母は、一家四人が充分に食べられるるだけのジャガイモを、電車に乗って買いに行っていたのでした。
がんばっていたんだなあ。
昔から専業主婦の在り方についての論争は、ありました。千代子は、58歳まで会社員の独身。その後、結婚しても仕事を続けています。
それでも、専業主婦の在り方を批判する気持ちになれません。あんなにがんばっていた母をどうして批判できるのでしょう。
その母ももういません。今日は、関東でも手に入りやすくなったメイクイーンを、スーパーの野菜コーナーで探してみます。