時々、聴きたくなる、花束を君に。この曲は、宇多田ヒカルさんが、お母さまをしのんで作られたそうです。
千代子も、この曲を聴くと、母を思い出します。優しいだけの母ではありませんでした。生きる上での不如意を子供に、苛立ちとしてぶつける時もありました。それでも、この歳になると、母の不在が、心の中にぽっかりと大きな穴が空いた様な感覚にとらわれるのです。こんな時、母に相談したいと感じる事も多々あります。
花束を君にを聴いた時の切なさは、母を失った悲しみとあきらめから来ている気がします。
千代子は、未だに人生に迷いを感じています。この曲を聴きながら、こんな自分を母に叱ってほしいなんて、思います。どんなに快適でも母の胎内には戻れません。そして、千代子の願望が叶えられる事もありません。
しょうがない。その言葉を胸に抱き、明日の準備をして寝ます。