今週のお題「わたしの実家」
千代子の父は、サラリーマンの頃、単身赴任の生活が長く、80代の現在でも、身の回りの事は、自分で出来る状態です。
久しぶりに実家に行った千代子は、居間にエアロバイクが置いてある事に気づきました。
もともと父は、運動に興味を持たない人だったはずです。その父が、やはり運動は必要だと感じたのです。
好奇心が旺盛で、新しいものに興味津々なのです。
50代の千代子が、股関節の痛みに悶々としていた時、80代の父は、エアロバイクを漕いでいたのかと思うと、千代子は何だか、自分が情けなくなりました。
父は、音楽が好きです。子供の頃、鰐淵晴子の「ノンちゃん雲に乗る」という美少女のバイオリニストの映画を観て、祖父に自分もバイオリンを習いたいと言ったそうです。
地方で教師をしていた、いわゆる固い家の祖父は、その申し出を却下したらしいです。
それでも、単身赴任先の元に尋ねた時は、部屋にクラシックのレーザーディスクを置いてあるのを見つけました。
新しいものに興味を持ち、広く浅く様々な事を知りたがる父は、私のコピーの様です。
あ、順番が逆なのでしょうか。