ライディーン 1980年発表
高橋幸宏さんが逝去されました。
ご家族の心中をお察し申し上げます。
イエローマジックオーケストラのこの曲、高橋幸宏さんの鼻歌から生まれたという話もあります。
何か、懐かしい思い出がたくさんある人を失った感じに近い、寂しさを憶えます。
高校生の頃、ラジオやNHKのライブ映像でイエローマジックオーケストラを聴き、千代子は、大学生になったら、ライブに行きたいと思っていたのでした。
そのころの千代子にとって、ライブは、そして東京は、もう少しで手が届く、けれどまだ今は手が届かないところだったのです。
大学生となり、コンサート、そして芝居を観るという事の楽しさを知りました。
新宿の紀伊国屋ホールで、つかこうへいの芝居を観た時です。劇場に高校の制服を着た女の子たちがいました。その時、千代子は東京の子と自分との文化的な背景の差を感じたものです。
イエローマジックオーケストラの曲を、あらためて聴いてみました。
まだ見ぬ世界へと思いを寄せながら、受験勉強をしていた時の自分を思いだしてしまいます。
すこし遠いところにある、東京。そこに向かおうとしていた頃の、憧れに似た感情が蘇ります。
たくさんの思い出をくれた東京、ありがとう。
今の私は、輝いていた頃の思い出をポケットに入れたまま、日常生活を送ります。