土曜日は、6時からBS日テレで「小さな村の物語イタリア」を見るのを楽しみにしています。
この番組については、以前も紹介しました。
今日は、イタリアの村の鍛冶屋さんとオーガニックで農業を営む営む女性の物語でした。
鍛冶屋さんは、幼馴染みの女性と結婚、妻は現在闘病中です。妻を献身的に支え、弟子を育て、実直に働く人です。
この鍛冶屋さんの言葉に、「お客さんから注文されたものについて、喜ばれるとうれしい」という言葉がありました。
それを聞き、千代子は、はっとしました。
本来、誰かのために働くのですから、当然なのです。それでも、自分の在職中、自分の仕事の先に、喜ぶ人がいる事を想像できない時がありました。
「喜ばれてうれしい」
この言葉の素朴で力強い気持ちから、随分遠ざかってしまったと、自分を振り返り、考え込んでしまいました。
また、オーガニックで農業を営む女性は、食事の時は、家族で手をつなぎ、祈りをささげてから食事を行っていました。
日本で習慣の違いから、祈りを捧げる事を行いません。その代わり、「いただきます」という言葉があります。この言葉を最近、きちんと言わないと思いながら見ていました。
この番組では、イタリアの食事についても、字幕付きで紹介しています。様々なパスタや煮込みの美味しそうな画面には引き込まれます。
それも、家族と食卓を囲むという事を大切にしているからこその美味しい食事なのです。
千代子も、家族との食事は大切にしているつもりです。
それでも、この番組を見ると、自分の指からすり抜けた、心の豊かさを見た気持ちになります。
以前も紹介しました記事も、お読みください。