和田アキ子さんの、どしゃぶりの雨の中で。
1969年に発表。テレビでこの曲を初めて聴いた時、千代子の家のテレビは、まだ白黒テレビだった気がします。
それでも、「なんだか、かっこいい」と思ってしまいました。
子供の頃に好きだったものって、変わらないのかもしれません。
何でしょう。どうにもならない苛立ちや悲しみを湛えた歌が、子供の心に響くのです。
千代子は、自分の子供の頃の事を思い出します。子供は純粋で無垢、それだけではない事を自分を振り返ると理解出来ます。
子供は、無力です。だから可愛いというのは、大人の感想であり、当人にとっては、ままならない事もあったはずです。
この曲の、どうにもならないけれど、それでもなんとかやっていこうという感じは、子供だった千代子の心情に重なったのかもしれません。
今は、多少は言葉を使うようになり、この様に文章で当時の気持ちを整理する様に書いています。
やはり、「やばい」「神」で済ませる事をしない方がいいと思います。自分の使わない言葉に触れる機会を持ち、仲間にしか分からない自分の感情を、異なる背景を持つ人に伝わるには、どの様に伝えるか。そんな事を考えるのも、楽しい試みではないでしょうか。