この歌を千代子が、初めて聴いたのは、2006年です。
長く放送禁止歌とされていたそうです。
聴いている間、涙をぬぐう事も忘れ、テレビの画面を見つめ、ただ聴き入っていました。
家族のために、身を粉にして働いた人の姿を曲と歌詞にしたものです。
当時、千代子は独身でした。収入も時間も、全て自分のためだけに費やしました。
この曲を聴いた時に感じたもの、それは自分以外の人のために、無私、無我で働く人の心の豊さです。
千代子が手に入れていないものの美しさに、圧倒されました。何か、敗北感を感じました。
この曲は、2015年に紅白歌合戦で歌われました。
その前年末に、新聞でこの曲が紅白で歌われる事を知りました。
普段、見たり見なかったりする紅白を、この時は、最初から最後まで見ました。
この記事を書く前に、YouTubeで探し、再び聴きました。
やはり、涙が出ます。