再び、ヨーヨー マです。
この Over the Rainbow は、映画、オズの魔法使いの劇中歌で使われていました。、まだ十代のジュディー ガーランドが、別れてしまった人とも、いつか会えるという、希望を抱く歌として、歌われていたのです。
しかし、千代子には、この曲が、虹の彼方に行ったままの、母や友人を思い出し、いつか、私もそちらに行けば、再び会えるという曲に聴こえてしまうのです。
歳を重ねると、経験が増えていきます。その中には、もう会えない別れの経験も含まれています。
ただ、この、ヨーヨー マの演奏は、温かなものを感じます。千代子がぼんやりと抱く悲しみも受け入れ、それでもいい、それも含めて人生だと思わせてくれるのです。
家族に恵まれずに大人になった人、家族を失った人。人は、家族は大切だと思うからこそ、その様な境遇の人の、心の痛みに思いを寄せる事が出来ると思うのです。