1962年生まれ、かな入力千代子のお天気日記

あの、自分が還暦を過ぎた事が自覚できないのです。まだ知りたい事、知らない事が沢山ある気がします。

好きを仕事に、出来ますか?

千代子は、仕事を探していた時、面接も何度が受けました。

ふと、学生の頃にアルバイトをして、楽しい思い出のあった、日本料理店にも、電話をかけて、面接を受ける機会を頂きました。

千代子がアルバイトしていた時、若女将だった女性は、大女将となっていました。

保育園に通っていたと言われたお子さんも、今は店長となっていました。

面接で、様々な近況報告などを行い、大女将から、「何の仕事をしたいの?」と尋ねられました。

千代子は、深く考える事もなく、「今、空いている仕事があれば、何でもやりたいです」と答えました。

すると、大女将は、「仕事は、そんなものじゃない。やりたい仕事を言いなさい」と言われました。

新鮮な驚きでした。

千代子にとって、仕事は選ぶものではなく、会社の都合で欠員のあったところで働く、そんなイメージしか持てなかったのです。

それが、他社で仕事をしている人から見れば、やりたい仕事等、ない人と判断されるのです。

ひとつの会社で長く働いた自分の、甘さ、緩さを指摘された気持ちになりました。

結果として、そのお店での採用は見送りとなりました。

しかし、千代子は良い経験をしたと思っています。

志望者が二人来た時、何故この仕事をしたいのかを自分の言葉で話す事が出来る人と、そうでない人、採用されるのは、やはり前者ではないでしょうか。

千代子は、かつて、文章で身を立てたいと、真面目に書き続け、成果を出せなかったという経験をしています。

それ以来、「やりたい仕事より、実際にお金を頂ける仕事」と信じ込んでいました。

会社員を辞め、きちんとお金を頂ける、その上で自分の興味の持てる仕事は何かを、随分、考えました。

その上で、今の仕事を得て、感謝しています。

悩んだ日々は、無駄ではなかったと思います。