千代子は、子供を育てた経験がありません。
なので、子供を持つ人のイベント、ハロウィンも、最初は「えっ、知らない人の家に行って、お菓子を貰うなんて、危ないし、日本で流行らなくてもいいのじゃない?」と、少し、勘違いをしていました。
クリスマスやお正月の料理のチラシは、子供の頃から見ていたので、受け入れられます。
しかし、あの、ブラックフライデー、なんでしょう。
千代子自身が、もっと低予算で暮らすという試行錯誤をしているのに、何故、縁もゆかりもない会社の赤字を心配して、買い物をし、黒字にしないといけないのでしょう。
クリスマスのプレゼントを、この時期に沢山、買う人には、良いタイミングなのかもしれません。
しかし、去年、千代子がクリスマスプレゼントをあげたのは、ひとり、クネオ君だけです。
その時は、マグカップをプレゼントしました。これが気に入った様です。
最近は、何やらティーポットに描かれているリサとガスパールが気に入ったらしく、しきりに可愛いと言います。
今年のプレゼントは、このリサとガスパールのマグカップにするかと聞くと、マグカップは、ひとつ貰ったから、もういらないと言います。
物欲があまりない家族がひとりという我が家では、ブラックフライデーの恩恵にあずかる事もなさそうです。